[postfix-jp: 4253] Re: 送信遅延について

[Masashi Ohba <ohba@xxxxxxxxxxxxxxxx>]

大場です。

＃一瞬、「125秒」というのを見て、当方に送ってきている話か？と
＃思いましたが、自社ドメイン宛なのですね。


In message "[postfix-jp: 4246] 送信遅延について",
taiki@xxxxxxxxxxxxxx wrote,

>困っているのは、
>newappサーバから、メールの送信は正常にできているのですが、
>自社ドメイン(@example.co.jp) に送信したときだけ、125秒遅れて送信されることです。

受信側がtarpittingの設定をしていて、sleepで125秒待たされている
ということは無いですか？
当方の設定では、送信側のホスト名が逆引きできないとか、
S25R(Selective SMTP Rejection：選択的SMTP拒絶)にマッチするとか
いくつかの条件に引っかかった場合に、125秒待たせると
spam送信側が送信を中断する可能性が高いことを利用して、
spam除けに使っていますが。

125秒というのは当方ではテストをしながら経験的に決めた時間で、
60秒、90秒ではPCから送られているようなspamではまだ送信を
あきらめないのがいますが、120秒辺りでほぼあきらめるので、
125秒を採用しています。
RFC的には受信側の事情で遅延が起きても300秒までなら送信を
継続するのが望ましいとなっているので、Linux+Postfixのような
送信元の場合は、125秒経過後も同じ送信プロセス内で送り出して
きますので、遅延はしますが受け取れることになります。
時々、125秒待てずに別プロセスで再送してくるメールサーバが
いるので調整が必要ですけど…

他の方のメールにもあったのですが、greylistも125秒で設定する
ことが多いのですか。これもspam除けには125秒というのを経験的に
割り出したのかな？と思いますが。
ただ、greylistの場合はあまり時間を空けなければ、2度目以降は
送信元として記録されるので、それの有効な時間内ならば遅延は
発生しなくなりそうですけど、その辺りはどうなのでしょう？

「自社ドメイン(@example.co.jp) に送信した時」とあるのですが
自社ドメインのSMTPサーバ側のPostfixの設定は確認することは可能でしょうか？
(というか、自社のサーバなら、そちらの確認が先のような気が)

そこに、(以下は、当方の書き方なので他ではどうか分かりませんが)

main.cfにspam対策の読み出しの記述
smtpd_recipient_restrictions =
…
  check_client_access    regexp:/etc/postfix/tarpit_client,
…

spam対策が書かれたファイル(tarpit_client)に
何かの条件	sleep 125

のような「条件にマッチした場合に125秒sleepする」設定が
書かれていた場合は、送信するホストの名前がspam送信を疑われる
パターンに一致していたということになりますけど。

これに引っ掛けてもらいたくない場合は
マッチした条件よりも前に
/^送信元のサーバ(ただし「.」は「\.」のように書く)$/	DUNNO
とするとsleepの例外になるので待たされることは無くなります。
(送信側のホスト名の変更が可能ならば、そちらを変えるというのもありです)

グレイリストにしても、sleepにしても、受け取る側の設定で
発生している遅延の可能性が高そうなので、まずはそちらの
確認をしないといけなさそうですが。

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東北大学 金属材料研究所
大場正志(Masashi Ohba)
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